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側章の由来とは? タキシードや燕尾服のパンツの脇のライン
フォーマルなタキシードのようなパンツにはラインが入っています。
このラインを側章(そくしょう、またはがわしょう)と呼びます。
タキシード、燕尾服(テールコート)などのフォーマルパンツに入るこの飾りですが、一体誰が何のために入れたのでしょう?
側章が誕生したのは18世紀末から19世紀頃に生まれたと言われています。
その当時勢力を誇っていたナポレオンの軍。
ナポレオン軍の強さの秘密は、例えばその戦闘隊形であったり、戦略であったり。
軍には歩兵部隊から、移動攻撃に適した騎兵部隊、また砲兵部隊など様々な部隊を配置していました。
部隊を広範囲に分散配置して、敵の攻撃目標を惑わせる、
歩兵による攻撃と騎兵の突撃を合わせ、さらに砲兵の集中射撃!
といった合わせ技で敵に対して衝撃を与えるなど、非常に緻密な作戦を立てていたようです。
こうした中、その兵の種類分けのために
軍服に側章が採用されたことが起源と言われています。
制服に憧れを抱く少年、少女は多いと思います。
私も警察官やJR(当時は国鉄でした)の制服に憧れがありました。
それはやはりいつの時代でも、潜在意識の部分で感じているその服を着るものの象徴、権威のようなものに対する憧れではないでしょうか?
スーツやタキシードの起源にも、軍服が大きく関わっているというわけです。