ボットーネでは春婚・夏婚に向けたタキシードの打ち合わせが続いています。

お客様の挙式スタイルに合わせて、フォーマルなタキシードからおしゃれでカジュアルなタキシードまで幅広くお仕立てをさせていただくわけなのですが、タキシード姿をよりカッコよく洗練させるポイントがあるって知ってましたか?

それは『シャツとベストにこだわること』なんです。

今回は『タキシード姿を格上げするシャツとベストの種類』について解説いたします。

結婚式場との打ち合わせが始まって「いよいよ衣装選びが始まる、、、!」という方やこれからウエディングドレスや新郎タキシードの試着を始める方、新郎タキシードをどう選べばいいか分からない…とお悩みの方は、是非参考してみてくださいね。

 

 

シャツの種類①ピンタック仕様

まずはシャツの種類から一つずつ見ていきましょう。

こんなシャツは見たことがない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、この『ピンタック仕様』のシャツはタキシードにおいて最もフォーマル度が高いシャツです。

スタッドボタンというボタンを胸に取り付けることで、タキシード全体の雰囲気がグッと引き締まり、洗練された印象を作ることができます。

スタッドボタンの色はこのように黒が正式で、それもオニキスという鉱石を素材に作られた物を合わせます。

よりフォーマル度が高くなりますので、カジュアルなタキシードには向きませんが、ブラックやネイビーなどのタキシードには是非とも合わせたいデザインのシャツです。

袖に付けるカフスボタンのように、胸元にアクセントが付いて非常にエレガントな雰囲気になりますよ。

 

 

 

シャツの種類②比翼仕様

もう一つのデザインが、『比翼(ひよく)』という一枚布が被さりボタンが一切見えないように隠しているデザインがあります。

これには理由があり、昔はシャツ=下着であるという概念から、「下着のボタンをみせるなんて恥ずかしい…!」という目的で生まれたデザインだそうです。

現代的に考えると、シンプルですっきりしたデザインの為いろんなタキシードに合わせやすいという特徴を持っています。

ピンタック仕様がフォーマルなタキシードにおすすめなことに対して、比翼仕様はカジュアルなタキシードとも相性が良いのがポイントです。

 

 

 

どちらにも共通するのは、、、

シャツのデザインにおいて、ピンタック仕様と比翼仕様とで共通しているポイントが2つあります。

まず1つ目が衿の形です。

このように立ち上がっている襟型を『ウイングカラー』といって、タキシード専用のシャツのデザインであり、皆さんも映画やハリウッド俳優の着こなしから何となく見覚えがあるかもしれませんね。

誰しもがパッと見でフォーマルな衣装だと認識することができ、非日常感を演出することができます。

2つ目はシャツの袖がポイントで、『ダブルカフス仕様』にするのがベスト。

タキシード専用のシャツの袖はこのように折り返しになっていてカフスボタンで留めることで成立する仕様がスタンダードです。

立体感が出て、スタッドボタンと同じくカフスボタンもオニキスという鉱石のものを付ければ完璧。

正直、ここは迷わずダブルカフス一択です!これにしましょう!

 

 

 

いつものシャツを着るのはNG

皆さんが普段当たり前のように着ているシャツですが、タキシードなどのフォーマルな服を着るときには専用のデザインのものを着なければなりません。

もちろん、普段着ているシャツをそのまま結婚式の時も着る!なんて選択は絶対NGです。

ここまでで解説したようにタキシード用のシャツには見頃、襟、袖、など各パーツ毎に適したデザインがあり、それを間違えるとアンバランスな新郎タキシードになってしまいますので、挙式スタイルやタキシードの好みに合わせてコンシェルジュと一緒に自分仕様にチューニングするようにしましょう。

 

 

 

ベストの種類①カマーバンド調ベスト

ここからはベストのデザインについて見ていきましょう。

こちらはボットーネでは最も人気の高いカマーバンド調のベスト。

タキシードのオーダーをいただく際にはこの胸元が大きくUの字に開いたベストをお選びになるお客様が圧倒的に多いです。

あまり馴染みのない形をしているかと思いますが、このベストは蝶ネクタイをする前提で設計しているので蝶ネクタイをした際のバランスが非常に良く、優美な印象に見えます。

 

 

 

ベストの種類②V字ベスト

2つ目はこちらの胸元が詰まっているV字のベスト。

この形のベストは通常のビジネススーツに合わせるベストとも同じデザイン設計をしており、カマーバンド調のベストよりもボタン位置が高いのでカッチリとした印象に見えます。

普段からベストを着ている方なら違和感なく着ることができますね。

基本的にタキシード着用の際はベストを着るのですが、ベストがあることでタキシードのフォーマル度はより一層高まり、やはりタキシードの着こなしとしても洗練されて見えるようになります。

ありかなしかで迷ったら、ベストはお仕立てすることをおすすめします。

タキシードを着ていてジャケットを脱ぐシーンも基本的にはないのですが、例えばリゾートでの挙式でビーチで撮影をする、なんて言うときにはベストスタイルで爽やかに見せることもできますよ。

 

 

 

ベストとシャツの組み合わせ

ベストとシャツの組み合わせを考えると、カマーバンド調ベストの場合には『ピンタック仕様のシャツ』との相性が抜群にいいです。

カマーバンド調のベストはボタン位置を低めに設計しているので、胸元にぽっかりと空間が空くのですが、この隙間をピンタック仕様のシャツで埋めてあげるとより一層エレガントな雰囲気になります。

そして、Vベストの場合は『比翼仕様のシャツ』との相性がいいです。

Vベストの方がボタン位置が高いので、インナーのシャツはスッキリとしていて主張の少ない比翼仕様の方がまとまって見えますね。

ちなみに挙式後にスーツにリメイクすることを考えている方にはこちらのベストがおすすめで、ボタン位置が通常のベストと同じなので、スーツにしたあともそのままベストも着ることができます。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

シャツにもベストにもいくつか種類があって、それぞれタキシードと合わせて着ると全く雰囲気が異なります。

フォーマルな雰囲気にしたいのか、それともオシャレでカジュアルな雰囲気にしたいのか、によっても選び方は変わってきますので、迷っている方はお気軽にコンシェルジュにご相談くださいね。