由緒ある”ホテル雅叙園”での挙式
日本で初めての総合結婚式場として創業以来、今もなお親子3代にわたって選ばれ悠久の歴史を刻み続ける「ホテル雅叙園東京」。
その歴史は古く、創業は1928年(昭和3年)に遡ります。
東洋一の美術の殿堂、昭和の竜宮城と謳われる雅城園の館内は、 縁起の良い絢爛豪華な装飾美で埋め尽くされたまさに美と祝福の殿堂。
おふたりの門出を祝す晴れの日にふさわしい、贅を尽くした華やかな空間です。
歴史と伝統、想いあふれる晴れの舞台で、幸せをよぶ美しい彩りを。
私共ボットーネではこれまで数多くの新郎・新婦の皆様にタキシードをお仕立てしてきました。
提携している結婚式場は極僅かであり、ほとんどのお客様は【式場持ち込み衣装】という扱いでボットーネのタキシードをご注文いただくのですが、提携店ではない為お客様の結婚式場は様々です。
ホテルウエディング、ガーデンウエディング、都内以外では長野県・軽井沢の式場や、沖縄、福岡などで挙式をされる方も多くいらっしゃいます。
今回ご紹介させていただくお客様は、東京・目黒にある【ホテル賀城園東京】で結婚式を挙げられました。
ここ数年はカジュアル・ガーデンウエディングの需要が高まっているように感じますが、ホテル雅叙園東京で挙式をされる新郎新婦は非常に増えているように感じます。
ホテルウエディングの中でも特に古い歴史を持つホテル賀城園東京。
この会場には、どんなタキシードが似合うのでしょうか?
目黒・雅叙園でのタキシードの選び方
ボットーネにご来店いただくお客様は大きく分けて2つの考えがあるようです。
①ある程度、もしくはかなりはっきりと、『作りたいイメージ』があるお客様
②イメージが特になく、プロに任せたいお客様
①②どちらでも私共はウェルカムなのですが、雅叙園のような格のある結婚式場においては、一歩間違えると雰囲気を壊してしまうような残念なタキシードになる可能性もあります。
提携店のレンタルなら安心と思っている方もいるかもしれませんが、レンタル衣装はそこまで考えて作られていません。
あくまでも「それっぽい」キラキラした衣装が並んでいるだけなのです。
今回ご紹介させていただくT様は、『色のイメージがある』状態でお越しいただきました。
その場合、まずは私共でいくつかのヒアリングをさせていただき、タキシードのプロとしてしっかりとしたご提案をする為の情報を集めていきます。
●結婚式場の雰囲気は?
●新婦のドレスは決まっている?カラードレスは?
●ブーケや内装のイメージカラーはある?
●挙式後にはリメイクしてスーツにしたい?
●どのくらいの明るさ・暗さをイメージなのか?
●過去に同じような色でお仕立てしたタキシードはこんな雰囲気でした(事例紹介)
などなど、お客様のお持ちのイメージをより明確にしていく為のヒアリングをさせていただきます。
適当なヒアリングでタキシードをご提案するのは非常に無責任ですし、仮に明確な色のイメージがあっても、ボットーネでは安易に『この生地がいいですよ』『お似合いになると思います』『おしゃれですね、かわいいですね』みたいな雰囲気で濁すようなことは絶対にしません。
『このくらいの色味のタキシードならイメージに合うと思います、何故なら・・・』のように、お客様が理解できるように丁寧にご説明することを心がけています。
決して安い買い物ではないですし、お客様にとって大事な大事な結婚式ですから、100%納得した状態でオーダーを楽しんでほしいのです。
タキシードのイメージがある程度固まっている場合でも、じっくり話し合いを重ねた上で、それらを踏まえて『プロが提案してくれる』ようなお店だと素敵なタキシードに巡り合えると思います。
『このくらいの色のタキシードがいいかな?』という状態から、仕上がりイメージが具体的になり、安心してオーダーすることができます。
大切な日を彩るボルドータキシード
T様には「色」のイメージがありましたが、まずは式場の情報やT様の雰囲気、リメイク後の使い道、ウエディングドレス・カラードレスなどを詳しくお伺いさせていただきました。
そして今回お仕立てする衣装は2着目の想定で、和装→洋装という構想も踏まえ、色のトーンを見定めていきます。
T様のタキシードのテーマカラーは『赤系』。
赤といってもたくさんの選択肢がありますので、雑味のない色鮮やかな赤、色気のある落ち着いたボルドー、などなど実際の生地をご覧いただきながら、イメージに合う色を探していきます。
挙式後はスーツにリメイクしたいというご要望もあり、あまりにハッキリとした赤だとスーツとして着にくくなってしまいますよね。
これまでに何度か赤い生地でタキシードをお仕立てしたことがありますので、その時のお写真も一緒に見ながら仕上がりのイメージを膨らませることも欠かせません。
そこで今回は【落ち着いたボルドー】をご提案させていただきました。
賀城園の厳かな雰囲気に合わせて、当初の想定よりも色の明るさを抑えた選択でしたが、和装から洋装に変わるる上で衣装チェンジのインパクトも十分に演出することが可能です。
ボルドーは「自分らしさを演出したい」というお客様にはぴったりの色味で、他の人とも被ることもなく、まさにオーダーならではの一着です。
雅城園のコンセプトの中に、素敵な言葉が綴られていましたのでご紹介させていただきます。
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古より、日本の大切な日はあざやかに彩られてきました。
それはただ派手に着飾り、装飾をすることが目的ではありません。
祝いにあつまったすべての人に幸せが訪れるように、心を込めて、色や柄を重ねていったのです。
吉祥を表す松や梅、扇の文様。
人々を守るアカ(赤)や、若さを願うもえぎ色(緑)。
純真さを表すシロ(白)は白無垢として、さらにはウエディングドレスとして今に引き継がれています。
日本の結婚式には、色の数だけ人を想う気持ちがあります。
だから、幸せとはとてもカラフルなのです。大切な日に、幸せをよぶ美しい彩りを。
人生に、色鮮やかで幸せな記憶を。
今回お選びいただいたボルドーは、雅城園が掲げるコンセプトにもこれ以上ないくらいピッタリでした。
これから人生を共に歩んでいくパートナー、その周りの大切な人たちに囲まれた結婚式という特別なひと時を彩るにふさわしい色ですね。
威厳のあるピークドラペル
T様は色のイメージはあるものの、デザインはあまりイメージがない状態でしたので、サンプルを色々とご試着いただきながら、どんな形がしっくりくるのかイメージ作りをさせていただきました。
特にタキシードの襟は全体の印象を大きく左右する部分で、顔に近いこともあり、最も悩んだ部分です。
今回はT様のプロ野球選手のように恵まれた体格も活かせる、華やかな印象のピークドラペルでお仕立てさせていただきました。
襟が尖っているピークドラペルのタキシードはすっきりシャープな見た目をしており、ベスト付きのスリーピースにすることで、カジュアルの中にもフォーマルな要素を滲ませてお仕立てさせていただきました。
個性的な色を選びつつもタキシード本来のデザインは崩さず、襟やボタンに黒いシルクを持ってくることで、全体のボルドーが際立ち、写真映えも抜群ですね。
T様、この度は大切なタキシードをボットーネにお任せいただき本当にありがとうございました。
カッコよく着こなしていただき、本当に嬉しく思います。
早速リメイクもさせていただき、これからはスーツとしてたくさんご着用くださいね。
これからも末永く、お幸せに。