この記事では現在の結婚式のトレンドについて解説します。時代とともに変化するウエディングシーン。コロナ禍を経てうつりかわる現代の結婚式スタイルはどう変化しているのでしょうか。
少し前までは「町をあげての大イベント」「親が決める」といった結婚式が一般的でした。そこから徐々に専門式場での結婚式を行うことが増え、「派手な演出」「ふたりで決める」「プライベート感重視」と移り変わっていきます。
そして現代では「ふたりらしい」「オリジナル」といった個性を重視したウエディングがトレンドへと変化。結婚式も多様化の時代。ここからは慣習や形式にとらわれない現代のオリジナルウエディングを解説します。これから結婚式を挙げられる方は是非参考になさってください。

自分たちらしいナチュラル志向

かつては芸能人の披露宴がテレビで放送され、「私も真似したい!」と結婚式のトレンドが生まれた時代もありました。見上げるほどの高さのウエディングケーキや、きらびやかなシャンデリア、滴り落ちるシャンパンタワーなど、一生に一度の結婚式を盛大に行なう時代もありました。
しかし現代の結婚式に見られる傾向は「ナチュラル志向」。背伸びせずに、自分たちらしさを描く結婚式が多くなっています。派手な演出や衣装は選ばず、それでいて自分たちの好きなもの・好きなことを表したオリジナルウエディングが主流です。

少人数やフォトウエディング
コロナ禍を経て多くなっているのが少人数婚。新郎新婦2人だけの結婚式や、家族や近しい友人のみを招いた10〜30名ほどの少人数で行なう結婚式が増えています。
また、結婚式はせずにドレスとタキシードなど、衣装だけを着て写真撮影をするといったフォトウエディングも人気。その場合、写真館で1枚だけ記念写真を撮るといったものではなく、思い出の場所や憧れの海外などでのロケーション撮影するのがトレンドです。
できるだけ多くの写真を残し、SNSなどで披露するというように、お披露目の仕方も変化しています。

ナチュラルなヘアアレンジ&メイク
現代の花嫁はヘアメイクも変化。ひと昔前のような過剰な装いではなく、花嫁自身に「似合う」髪型やメイクが多く見られます。たとえば骨格や髪質・パーソナルカラーに合わせてヘアスタイルをオーダーしたり、ナチュラルなウエディングドレスに合わせてダウンスタイルにしたりなど、形式にとらわれない自分らしいヘアアレンジが主流です。
髪飾りも多様化しています。ティアラや生花を髪飾りとして使用することが一般的でしたが、現在は華美なものよりナチュラルな雰囲気が好まれています。
髪型を彩るアイテムもたくさんの種類があり、パールやビジューのコームやヘッドドレス、ドレスに合わせたカチュームやリボンなど多様化しています。
SNSで「ウエディング ヘアアレンジ」などと検索すると沢山の画像を見られ、気に入ったアイテムをネットですぐに購入できる点も、現代花嫁の特徴です。


カジュアルウエディング
結婚式自体の形式にとらわれないことも多くなってきています。ご祝儀制の着席スタイルだけでなく会費制の立食スタイルや、ドレスコードなく平服での参列を新郎新婦が希望するなど、カジュアルウエディングも増えてきました。アットホームな雰囲気でゲストと距離の近い、自由なおもてなしを重視するカップルが増えています。
フォトジェニックウエディング
トレンドのひとつが、写真に映えるおしゃれな雰囲気のフォトジェニックウエディング。SNSへの投稿がライフスタイルになっている若者らしい「映える写真」と撮れる結婚式が人気です。たとえば自由に写真を撮れるフォトスペースを用意したり、フォトプロップスを各テーブルに置いて写真タイムを設けるなど、写真を撮ってもらうことを重視した演出も。気軽に思い出を写真に残してもらえます。

アースカラーやシンプルなブーケ
ウエディングドレス姿の花嫁のポイントともなるブーケにも変化が見られます。華やかできらびやかなデザインよりも、落ち着いた色味のアースカラーや、束ねるだけのクラッチブーケが人気です。昔は「結婚式には新鮮な生花」といった風習がありましたが、「ドライ加工」を施したドライフラワーブーケもナチュラルでアンティークな雰囲気が演出できると選択する花嫁も。長持ちするので結婚式後は新居に飾れます。習慣や形式にとらわれず、全体のカラーや似合う雰囲気でブーケも選ばれています。

ナチュラルで写真映えするケーキ
ネイキッドケーキなどナチュラルで写真映えするケーキが人気です。ネイキッドとは「裸の」といった意味があり、ケーキのスポンジ部分にクリームがなく露出していることを指します。真っ白なケーキではなく、スポンジのクリーム色と鮮やかなフルーツがかわいらしく、ナチュラル志向のカップルに人気です。
セミネイキッドケーキという、スポンジ部分が少し見える程度に薄くクリームを施したデザインも。どちらもスポンジ部分が露出していることを生かして、チョコレート生地や抹茶生地などで色味をつけたアレンジもできます。
ケーキ台にもこだわり、切り株やナチュラルなグリーンで飾るなど、全体をナチュラルな雰囲気に演出するのも写真に映えます。

サステナブルでタイムレスなウエディング

ペーパーレス
現代の結婚式では招待状や席次表もペーパーレス化しています。結婚式の日程を招待ゲストにお知らせする招待状を「WEB招待状」として電子化。資源の節約だけでなく、ゲストに返信ハガキを書いてもらう手間も省けます。
席次表やメニューは会場内のQRコードを、携帯で読み取ってもらいます。しかし中には電子操作に不慣れな年配ゲストも。その場合には紙状の従来の形でお配りし、同年代のゲストと分けて対応できるようにするカップルが多いようです。
引出物もカタログギフトからWEBカタログに変化。持ち帰り不要で後日郵送する引出物サービスもあり「重い荷物を持ち帰らない」といったゲストの負担軽減にもつながります。

オンライン配信
コロナ禍を経て飛躍的に進化したのが、結婚式のオンライン配信。「リモート婚」や「zoom婚」とも言われ、多くの人に結婚式を見守ってもらえます。感染症への心配だけでなく、たとえば足が悪くて参列できない親戚や、出産前後で身動きとりづらい友人・海外に住む知り合いなど、さまざまなシーンで活用できます。
難しい準備もあまりなく、ネット環境と視聴できるデバイスがあれば、送られてきたURLをクリックするだけで気軽に参加が可能。新しい結婚報告のカタチとして注目されています。

タイムレス投稿
写真をすぐに投影するタイムレス投稿も人気です。参列ゲストが撮った写真をスクリーンにその場で映し出す演出で、ゲストには特定のハッシュタグやURLに投稿してもらうだけと気軽に参加してもらえます。意外にも、当日新郎新婦は自分たちの携帯ではなかなか撮影できません。投稿された写真をあとからゆっくり見直すこともできます。

【オリジナルウエディング】で自分たちらしさを

一生に一度の結婚式。現代の結婚式のトレンドは形式や習慣にこだわらず、背伸びをせずに等身大の2人と、幸せを分かち合う場へと変化しています。2人らしいオリジナルな雰囲気の中、2人のことをより深く知ってもらえるような結婚式を叶えてください。