ボットーネではフォーマルなタキシードからおしゃれでカジュアルなタキシードまで幅広くお仕立てをさせていただいております。

挙式会場の雰囲気やウエディングドレス・カラードレスとの相性を踏まえ、お打ち合わせの中でどんなタキシードが合うのかを少しずつ見定めていくのですが、タキシードにも様々なデザインがあります。

その中でも近年人気が急上昇しているのが『ダブルブレストのタキシード』です。

すでに見た目からインパクトのある形をしていることもあり、他のタキシードにはないダブルならではの魅力が詰まっています。

基本的にタキシードはシングルでお仕立てすることが多いのですが、ボットーネのInstagramやブログを見て「ダブルが気になっている!」というお客様は実は結構多く、今年もすでに何着もお仕立てさせていただきました。

そこで今回は『ダブルのタキシード』の魅力について解説いたします。

結婚式場との打ち合わせが始まって「いよいよ衣装選びが始まる、、、!」という方やこれからウエディングドレスや新郎タキシードの試着を始める方、新郎タキシードをどう選べばいいか分からない…とお悩みの方は、是非参考してみてくださいね。

 

 

ダブルブレストってどんな形?

まずは『ダブルブレスト』ってどんなタキシードなの?という方もいるかと思いますので、ダブルのデザインを一つずつ見ていきましょう。

そもそも『ダブルのタキシード』とは、体を包み込むように前身頃(フロント)が大きく重なっているデザインのことで、それ故にウエストの絞りを強調できたり、威厳のある雰囲気に見せることができます。

この前身頃(フロント)のデザインにはボタンの数が6つのパターンと4つのパターンがありますが、基本的には『6つ』がおすすめ。

『6つ』の方がウエスト位置を高く設計できるので、スタイルをより良く見せることができます。
(4つボタンでは重心があまりに低く、相当なファッション上級者でないと着こなすのが難しい・・・)

実際にこれまでにボットーネでオーダーいただいたダブルタキシードは全て6つボタン仕様でお仕立てしています。

そしてもうひとつ襟の形にも特徴的なポイントがあります。

シングルのタキシードなら襟が丸くカーブした『ショールカラー』というデザインと、襟が鋭角に尖った『ピークドラペル』の2つの選択肢がありますが、ダブルのタキシードにおいては基本的には『ピークドラペル』一択。

ダブルという重厚な形のタキシードには襟も威厳のある『ピークドラペル』にするのが定石です。

こちらは過去に一度だけオーダーをいただいた『ダブルのショールカラー』。

重厚感の中にどことなく柔らかさが垣間見えるデザインで唯一無二の素敵な雰囲気があるのですが、こちらはかなりのイレギュラーでよっぽどのご要望でないとお仕立てすることはありません。

ダブルとシングルのピークドラペルを比べると明確に違いがあるのがよく分かりますね。

どちらも素敵なのですが、やはりダブルの方には重厚でクラシックな雰囲気があって、シングルはすっきりしていてスマートな印象があります。

 

 

ダブルタキシードの魅力

ダブルタキシードにはシングルとは全く違った大人のカッコ良さがあります。

体をしっかりと包みこむように身にまとうことで重厚な雰囲気を演出し、さらに鋭角に尖ったピークドラペルは男性的な威厳があり、結婚式という特別な日を彩るのにふさわしい華やかさを持っています。

私もダブルのスーツは持っていますが、お客様にご納品する度に「ダブルのタキシードが欲しい!」とひそかに思っていたりします。

ウエストの絞りを強調させてスタイルをより良く見せることができるのもダブルタキシードならではのポイント。

シングルのタキシードならボタンを留めない着こなしもありますが、ダブルの場合はボタンを留めずに着用することはほとんどありません。

言い換えると『必ずボタンを2つ留める』のでシルエットのごまかしがきかないということでもあります。

体を包み込むようにボタンを留める分、ゆとりがありすぎるとダボダボ感が出てしまいますし、きつくし過ぎてしまうとボタンを留められないので、ウエストをどのくらい絞るかが本当に重要なのです。

そして、ダブルこそオーダーメイドの魅力を最も楽しめるタキシードといっても過言ではありません。

ただ単にウエストの絞りを強めるだけではなく、自然な肩幅からバストに適切なゆとりを持たせ、そこからウエストにかけてシェイプさせることでグラマラスで綺麗なシルエットを構築することができます。

ダブルタキシードはジャストサイズでないと成立しないんです。

ジャストサイズでビシッと着こなした時の圧倒的なオーラはダブルにしかない特別なもので、決していやらしさはなく上品で紳士的、もちろん花嫁のドレスを引き立てることは忘れません。

 

 

ダブルタキシードのお仕立て事例

落ち着いたダークネイビーでお仕立てしたダブルタキシード。

長身のお客様はきっとタキシードのサイズ選びにもご苦労があったことと思います。

ダブルであればなおさら、自分の為だけにあるオーダーメイドでなければきれいなシルエットは実現できません。

誠実なタキシードが、お客様のお人柄にもぴったりでした。

色鮮やかなグリーンのダブルタキシード。

襟のシルク(ブラック)は省いてお仕立てすることで、ダブルでありながらも柔らかい印象に仕上げております。

ダブル、色もグリーンと、ファッション的には少し足し算となる要素が多かったので、襟の部分で引き算をした訳ですね。

トランクホテルの優雅な雰囲気にぴったりのウエディングスーツとなりました。

ボットーネではもう定番といってもいいほど人気が定着した、ダークブラウンでお仕立てしたダブルタキシード。

少しハードな生地を用いて、たくましく、勇ましく、力強いシルエットを構築。

秋から冬にかけて、これから更に人気が出てきそうな・・・そんなカッコイイタキシードでした。

これからスーツへのリメイクも進めていきますので、スーツとしての仕上がりも大変楽しみですね。

 

挙式後はシングルにリメイクすることもできる

ボットーネが仕立てるタキシードは挙式後にスーツへリメイクすることができ、ダブルもその例外ではありません。

しかも、リメイク後はシングルのスーツ(いわゆる普通のスーツ)に変更することもできてしまいます。

もちろんそのままダブルにして威厳のあるスーツにすることもできますし、スーツとしての汎用性を考えた時にシングルのスーツにリメイクするのもありです。

これによって普通のオーダー店ではきっとこんなことは出来ないのですが、「タキシードの時はダブルがいいけどスーツにするならシングルにしたい」という一見無茶なオーダーも可能。

最終的にシングルにすることもできるのであればダブルへのハードルも低くなりますし、選択肢も広がって皆様にとって少しでも選びやすいように工夫しております。

 

 

タキシードはタキシードの専門家にお任せください!

ということで、ダブルのタキシードの魅力について解説させていただきました。

一生に一度のご結婚式という大切な場面に臨む上で、ダブルタキシードはまさにここぞという日にふさわしい風格のある大人のタキシードです。

 ・タキシード選びって思ってたより大変…

 ・何から手を付けたらいいか分からない

 ・私達の結婚式には、ズバリどんな色のタキシードがおすすめ?

何か少しでも悩むことがありましたら、お気軽にボットーネにご相談くださいね。